さて、今年もこの季節がやってまいりました。
保育園で贈る敬老の日プレゼントは、0〜1歳は手形やスタンプ、2〜3歳は野菜スタンプや染め物、4〜5歳はちぎり絵やレターカードと、年齢別に「できること」を選ぶのが成功の鍵です。
わたくし、季節の語り部こよみ屋でございます。季節を大事にしたいあなたへ、今日は秋の名物行事「敬老の日」の保育製作について、ていねいにお伝えしてまいりましょう。
敬老の日はいつ?2026年は9月21日(月・祝)
まず結論から申し上げます。敬老の日は毎年「9月の第3月曜日」。2025年は9月15日、2026年は9月21日(月・祝)にあたります。
知っておくと、ちょっと得をするお話をひとつ。敬老の日は以前、9月15日と固定されておりました。それが「国民の祝日に関する法律」、いわゆるハッピーマンデー制度の導入により、現在の第3月曜日へと移ったのです。
ですから日付は年によって動きます。園だよりや行事計画を立てる際は、その年の暦を必ず確認なさってくださいませ。
そしてこの敬老の日から7日間は「老人週間」と定められております。このシーズンに合わせて、祖父母を園に招いたり、遠方の祖父母へお手紙を送ったり、近隣の老人ホームを訪れたりと、世代を超えた交流イベントを企画される園も多いのですね。
筆者としては、ここに保育ならではの意味があると考えております。『保育所保育指針』の3歳以上児の項目でも、高齢者や地域の人など身近な人と人間関係を築いていくことが触れられている。つまり製作は単なる工作ではなく、子どもが「歳の離れた人」とつながる学びの入り口なのです。
敬老の日プレゼントは保育園で何歳から何を作る?年齢別の目安
ここが本題でございます。製作の成否は「その年齢の子が無理なくできること」を選べるかどうかにかかっております。
保育情報サイト「保育のお仕事レポート」が紹介する年齢別アイデアを、わたくしなりに整理してご案内いたしましょう。
- 0歳・1歳〜:フォトフレーム風のお手紙、お手紙ラック。ハートで型抜きした画用紙にスポンジでポンポンとスタンピングするなど、大人が支えて一緒に行う製作が中心です。
- 2歳・3歳〜:野菜のスタンプはがき、和の染め物しおり。レンコンやオクラの断面を絵の具でぺったん。障子紙を色水で染めるなど、感触と発見を楽しめます。
- 4歳・5歳〜:さつまいものレターカード、ちぎり絵のペン立て。折り紙でさつまいもを折る、紙をちぎって貼るなど、少し時間のかかる工程にも挑戦できます。
この年齢の段差を意識することが、何より大切だとわたくしは感じております。同じ「お手紙」でも、赤ちゃんは手形ひとつ、年長さんは折り紙の仕掛けつき。子どもの「今できること」に合わせてこそ、達成感が宝物になるのですね。

喜ばれるプレゼント製作のコツは「和」と「実用性」
知っておくと、ちょっと得をするキーワードがございます。それは「和」と「実用性」。
せっかく作っても、飾られず仕舞われてしまっては少し寂しいもの。そこで、贈ったあとも使ってもらえる実用的な品が喜ばれます。
具体的には、ちりめんなど和柄の布で作る「お手紙ラック」、障子紙を染めてラミネートした「しおり」、紙コップにちぎり絵を貼った「ペン立て」などです。落ち着いた和のトーンを意識すると、お年寄りの暮らしになじみます。
工作キットを扱う「たのつく」の年齢別ラインナップも参考になります。幼稚園〜低学年には飛び出すカードやマグカップ、中学年には万年カレンダー付き写真立て、高学年には粘土のフォトフレームと、集中できる時間に合わせて工程の難易度を調整しているのですね。
筆者としては、この「実用性」という視点は家庭での手作りにも通じると考えます。毎日使えるティッシュボックスやペン立てに孫のメッセージが添えられていれば、それは机の上で毎日笑顔を生む贈り物になるのですから。
縁起物モチーフを知っておくと製作が広がる
敬老の日の製作には、昔から好まれる縁起物のモチーフがございます。これを知っておくと、デザイン選びがぐっと楽になりますよ。
教材サイト「Twinkl」の解説によれば、代表的なのは次のとおり。
- 鶴と亀:「鶴は千年、亀は万年」の諺どおり、長寿を象徴する吉祥のしるし。
- フクロウ:「不苦労」「福来」など縁起のよい読み方を持つ、福を運ぶ鳥。
- 海老:曲がった腰と長いひげが翁に見えることから、長寿の象徴とされてきました。
さらに、ぶどう・コスモス・紅葉・栗といった秋の季節を感じるモチーフも喜ばれます。子どもが旬や季節を学ぶよいきっかけにもなりますね。
ちなみに、ソーシャルメディアでも話題になった「三角のしおり」は、お茶の水おりがみ会館の小林一夫氏が考案したものだそうです。シンプルで時代を超える秀逸なデザインとして、子どもにも取り組みやすいと人気でございます。
交流会で世代をつなぐ歌と伝承遊び
製作だけでなく、交流会のプログラムも敬老の日の楽しみのひとつ。「お年寄りには懐かしく、子どもには新しい」歌や遊びが、世代をつなぐ橋渡しになります。
歌では、敬老の日にぴったりの『ずっとずっとずっと』、1975年の大ヒット『およげたいやきくん』、秋の童謡『とんぼのめがね』などが挙げられます。
ここで一つ、知っておくと得をするお話を。敬老の日の発祥の地は、兵庫県の多可町(たかちょう)でございます。古くから町で敬老会を開き、「敬老の日」制定に向けて働きかけたと言われる土地。その多可町が2013年に制作したテーマソング『きっとありがとう』は、手話バージョンも展開され、全国に広まりました。
伝承遊びでは、お手玉、けん玉、福笑い、そして鬼ごっこのような『あぶくたった』などが定番。足腰に配慮しながら、お年寄りから子どもへ遊びを教わる時間は、何にも代えがたいものでございましょう。
製作で大人がやりすぎないという大切な心得
ここからはわたくしの私見でございます。
数々のアイデアを眺めて感じるのは、どの専門家も口をそろえて「大人が手を加えすぎない」ことを説いている点です。Twinklの解説でも、大人は答えを導くサポートに徹し、何を贈るかは子ども自身に選ばせるべきだと述べられております。
これは深い知恵だと、筆者は考えます。製作の主役はあくまで子ども。自分で決めて、自分でやり切る経験こそが「生き抜く力」を育てる。仕上がりの美しさより、その過程に価値があるのですね。
そしてもう一つ。敬老の日は、身内の祖父母だけに感謝を伝える日ではございません。祖父母と関わりの少ない家庭もある。だからこそ、社会で出会うお年寄り全般へ親しみと敬う気持ちを向けられるよう、言葉かけを工夫したいものです。交通安全を見守ってくださる近所の方への感謝へと話を広げるのも、すてきな企画だとわたくしは思います。
照れて言葉が出ない子には、「一緒に行った場所」「一緒に食べたもの」を思い出させてあげる。飾らない素直な一言こそ、受け取る側には何よりうれしいのですから。
今後の見通し
少子高齢化が進むこれからの時代、世代間の交流の場は、ますます意識して設けねば失われていくものだとわたくしは見ております。
園での敬老の日製作は、その貴重な接点。実用性のある手作り品が選ばれる流れや、キットを使って年齢別に難易度を調整する工夫は、今後さらに広がっていくと考えられます。
ただし、忘れてはならないのは、形より気持ちだということ。豪華さを競うのではなく、子どもの「今」がぎゅっと詰まった一品を、無理なく作る。その原点はこれからも変わらないでしょう。
まとめ
敬老の日は9月の第3月曜日。製作は年齢に合わせ、0〜1歳は手形やスタンプ、2〜3歳は野菜スタンプや染め物、4〜5歳はちぎり絵やレターカードを目安に選びましょう。
喜ばれるコツは「和」と「実用性」、そして鶴亀・フクロウ・海老といった縁起物モチーフ。大人はやりすぎず、子どもの気持ちを引き出す名脇役に徹するのが肝心でございます。
日程や交流会の開催可否は年や地域で変わりますので、最新は園や公式の情報で必ずご確認くださいませ。
それでは、よき季節を、お過ごしくださいませ。
よくある質問
敬老の日の製作はいつから準備するのがベスト?
運動会や発表会と重なり忙しい時期ですので、夏休みや登園児の少ないお盆の頃から情報収集を始めると安心です。早めの仕込みが、ゆとりある製作につながります。
何歳の子から作れる?難しくないか心配です
0歳・1歳から取り組めます。赤ちゃんは手形やスタンピングを大人と一緒に。年齢が上がるごとに折り紙やちぎり絵へと工程を増やせば、無理なく楽しめます。
おじいちゃんおばあちゃんがいない子にはどう配慮する?
敬老の日は身内だけでなく、社会で出会うお年寄り全般を敬う日です。家庭の事情に配慮し、近所で見守ってくださる方への感謝へと広げる言葉かけがおすすめです。


コメント