さて、今年もこの季節がやってまいりました。
結論から申し上げます。2026年の敬老の日は9月21日(月・祝)。お孫さんからの手作り折り紙は、鶴・もみじ・指輪・腕時計など「気持ちが伝わる定番」を選べば、はさみも糊もほぼ不要で、当日までに無理なく仕上がります。
わたくしは「季節の語り部 こよみ屋」。歳時記を愛し、行事の意味とちょっとした楽しみ方をお伝えする者でございます。季節を大事にしたいあなたへ、今日は折り紙の贈り物のお話を。
敬老の日のプレゼントに折り紙が選ばれる理由とは?
まず答えから。「お金をかけずに、孫の手の温もりがそのまま届く」からでございます。
高価な品より、たどたどしくても自分で折った一枚を、おじいちゃん・おばあちゃんは何より喜ぶもの。これは多くのご家庭で繰り返し語られてきた実感です。
折り紙であれば、小さなお子さんでも参加できます。
色を選ぶ、角を合わせる、できあがりを見せる——その一連の時間そのものが、敬老の日の贈り物になるのですね。
知っておくと、ちょっと得をするお話を一つ。敬老の日は1966年に国民の祝日となり、当初は9月15日でしたが、2003年の「ハッピーマンデー制度」で9月の第3月曜日へ移りました。だから毎年日付が動くのです。
何を折る? 敬老の日の折り紙・人気の作品アイデア集
ここでは、贈り物として喜ばれやすい折り紙を、目的別にご紹介します。
参考にした折り紙作品集(「おりがみの時間」の敬老の日まとめ)でも、20作品以上が紹介されており、飾り・植物・生き物・おじいちゃん向け・おばあちゃん向けと幅広く揃っています。そのなかから、定番どころを噛み砕いてお伝えしましょう。

飾って映える「敬老の日リース」
複数のパーツを組み合わせる輪飾りです。玄関やお部屋にそのまま飾れて、見栄えがするのが魅力。少し手数は多めなので、親子で分担すると楽しく仕上がります。
秋らしさを添える「もみじ」
赤や黄の一枚で季節感が一気に出ます。リースやメッセージカードの隅に貼っても可愛らしい万能パーツ。
縁起のよい「鶴」
伝承の折り紙の王様。長寿を願う敬老の日にぴったりです。紅白鶴、祝い鶴(寿鶴)、おりはづる、いもせやま——と、めでたい「変わり鶴」も多数あり、一羽差し上げるだけでも品格が出ます。
愛嬌のある「フクロウ」
フクロウは「不苦労」「福来郎」とも書かれ、縁起物として親しまれます。丸い目が可愛らしく、お子さんにも人気。
おじいちゃんへ贈る折り紙
殿方に喜ばれる小物系がおすすめです。
- 腕時計:伝承作品。腕に巻ける形に折れて、つけてあげると盛り上がります
- とっくりとおちょこ/ビール:晩酌好きのおじいちゃんへ。食卓に飾れば話題になります
- ポケット付きシャツ:メッセージを入れられる「胸ポケット」が手紙代わりに
おばあちゃんへ贈る折り紙
身につけられる・使える系が喜ばれます。
- 指輪:伝承作品。サイズを合わせて折れば、その場ではめてあげられます
- 財布:小ぶりで実用感のあるたたずまい
- フォトフレーム:写真やメッセージを飾れて、長く手元に残ります
折り紙プレゼント、用意するもの・難易度の目安は?
答えは「折り紙とのり程度で十分」。特別な道具はほぼ要りません。
下に、作品ごとの目安をまとめます。あくまで一般的な傾向で、折り図によって前後しますので、難しければ大人が手を添えてあげてください。
| 作品 | 難易度の目安 | 用意するもの |
|—|—|—|
| もみじ | やさしい | 折り紙(赤・黄) |
| 指輪・腕時計 | やさしい〜ふつう | 折り紙、定規(任意) |
| フクロウ | ふつう | 折り紙、ペン(目を描く場合) |
| シャツ・財布 | ふつう | 折り紙、のり(任意) |
| 鶴(変わり鶴) | ふつう〜やや難しい | 折り紙、根気 |
| リース・フォトフレーム | やや難しい | 折り紙数枚、のり |
知っておくと、ちょっと得をするコツを。色選びは「贈る相手の好きな色」を最優先に。仕上がりの整いより、相手を思って選んだ色のほうが、ずっと心に残ります。
小さなお子さんと折るなら、15cm角より大きめサイズの折り紙が扱いやすく、角も合わせやすうございます。
いつ作る? 飾り方・渡し方の楽しみ方
タイミングの答えは「前日までに一つ仕上げ、当日は本人の前で“もう一つ”を一緒に」がおすすめ。
完成品を渡すだけより、目の前で折って見せると会話が生まれます。指輪や腕時計は、その場でつけてあげる「ひと手間」が何よりの演出に。
飾るなら、もみじ・鶴・リースを一枚の台紙にまとめて「敬老の日カード」にすると、壁にも飾れて長持ちします。
ささやかながら、これは贈る側にとっても“季節を手で感じる”時間。折るほどに、敬老の日という行事の意味が、すっと身に入ってまいります。
マナーと由来——一言だけ添えて
敬老の日は、長く社会に尽くしてこられた高齢の方を敬い、長寿を祝う日。
鶴は長寿、フクロウは福——折り紙の題材にはそれぞれ縁起の意味が込められています。一言メッセージに「いつもありがとう」「長生きしてね」と添えれば、それだけで十分でございます。
地域やご家庭によって祝い方はさまざま。決まりごとに縛られすぎず、相手が笑顔になる形を選ぶのが一番のマナーかと存じます。
筆者の考察——“手作り”が見直される、これからの敬老の日
ここからは筆者(こよみ屋)の私見でございます。
近年、敬老の日のギフトは「実用品」「お取り寄せグルメ」へと年々豪華になってきました。けれど、わたくしは折り紙のような手作りの価値が、むしろこれから見直されていくと考えております。
理由は二つ。
一つは、モノよりも“時間”や“体験”が贈り物として重んじられる流れです。離れて暮らす家族が増えるなか、一緒に折った数十分は、品物以上の記憶になります。
もう一つは、世代をつなぐ「教材」としての折り紙の強さ。伝承の鶴や指輪は、おじいちゃん・おばあちゃん世代がかつて折った懐かしい題材でもあります。「これ、昔よう折ったわ」と、贈られた側が逆に教え手になる——そんな逆転が起きるのが、折り紙の面白いところでしょう。
個人的には、完成度を競う必要はまったくないと感じています。むしろ、折り目が少し曲がっているくらいのほうが、手作りの温度が伝わるもの。SNS映えする精巧な作品も素敵ですが、敬老の日に限っては「上手さ」より「気持ち」が主役だと考えます。
なお、折り図サイトやイベントの情報は年によって更新されます。作り方の最新版や開催情報は、必ず公式サイトで確認なさってくださいませ。
まとめ
2026年の敬老の日は9月21日(月・祝)。
折り紙なら、もみじ・鶴・フクロウ・指輪・腕時計・リースなど、道具いらずで気持ちの伝わる贈り物が作れます。
おじいちゃんには腕時計やおちょこ、おばあちゃんには指輪やフォトフレームと、相手に合わせて選ぶのが喜ばれるコツ。
色は相手の好きな色を優先に、一言メッセージを添えて。前日に一つ、当日に一緒にもう一つ——その時間こそが、何よりの贈り物でございます。
よき敬老の日を、お過ごしくださいませ。
よくある質問
折り紙の準備はいつから始めるのがベスト?
当日の1週間前くらいから、簡単な作品(もみじ・指輪など)で“予行練習”をしておくと安心です。難しい鶴やリースは時間に余裕をもって。当日は一緒に折る分を残しておくと盛り上がります。
小さい子でも作れる作品はありますか?
もみじ、指輪、腕時計あたりが折りやすくおすすめです。大きめサイズの折り紙を使い、角合わせや仕上げは大人が手を添えてあげると、最後まで楽しく仕上がります。
縁起のよい折り紙はどれですか?
長寿を願う「鶴」、「不苦労(フクロウ)」が定番です。敬老の日にふさわしい題材なので、一言メッセージと合わせて贈ると気持ちが伝わります。作り方は折り図サイトの最新版をご確認ください。


コメント