さて、今年もこの季節がやってまいりました。
おばあちゃんへの敬老の日の贈り物は、1,000〜5,000円を目安に、「好みを分かって選んだ一品」を贈るのが正解です。スイーツ・お花・実用品が喜ばれ、寝具やお茶など縁起をかつぐ品は避けるのが無難——これが要点でございます。
わたくし、こよみ屋。歳時記を愛で、季節の行事を上品にご案内する者です。季節を大事にしたいあなたのために、敬老の日のおばあちゃんへの贈り物を、事実とデータをもとにひも解いてまいりましょう。
2026年の敬老の日はいつ? おばあちゃんへの準備はいつから?
2026年の敬老の日は、9月21日(月・祝)でございます。
敬老の日は国民の祝日で、毎年「9月の第3月曜日」に置かれます。日付が動くため、毎年カレンダーで確かめておくと安心ですね。なお祝日の確定情報は、念のため最新の公式情報でご確認くださいませ。
ちなみに——知っておくと、ちょっと得をするお話を一つ。
敬老の日は1966年(昭和41年)に国民の祝日となりましたが、2002年までは「9月15日」で固定されておりました。2003年からハッピーマンデー制度で「第3月曜日」に変わったのです。だから「昔は15日だったのに」と感じるおばあちゃまも多いはず。その豆知識を一言添えるだけで、会話が和むものでございます。
準備は8月下旬〜9月上旬から動くのが理想。名入れや写真入りの品は制作に日数がかかりますし、人気店のお菓子やお花は連休前に予約が混み合います。早めの仕込みが、当日のゆとりを生みます。
敬老の日のおばあちゃんへのプレゼント、人気ランキングは?
結論から申せば、おばあちゃん(祖母)にはスイーツとお花が二枚看板でございます。
カタログギフトを手がけるリンベルが、敬老の日に贈り物をもらった男女400名に行った調査(2024年10月実施)では、年代でくっきり好みが分かれました。
60代のおばあちゃんが「もらってうれしい」もの
- 洋菓子(20.0%)
- 花(11.0%)
- フルーツ(9.0%)
- 生活雑貨・日用品(8.0%)
- 洋服や装飾品/体験型ギフト/和菓子(各7.0%)
70代以上のおばあちゃんが「もらってうれしい」もの
- 和菓子(21.0%)
- 洋菓子(14.0%)
- 花(11.0%)
- フルーツ/体験型ギフト(各9.0%)
- 商品券などの金券(8.0%)
おもしろいのは、年齢が上がるにつれて、華やかな洋菓子からあっさりした甘さの和菓子へと好みが移ること。羊羹やどら焼き、最中が上位に来るのは、その表れでしょう。
そして、おじいちゃん編には入らなかった「花」が、おばあちゃん編では上位常連。お花は、女性に喜ばれる王道の贈り物だと数字が物語っております。年配の方へはプリザーブドフラワーやハーバリウムのように、水替えのいらない長持ちタイプを選ぶと、手間をかけず楽しんでいただけますよ。
おばあちゃんが本当に喜ぶのは「分かってくれた」一品
ここがいちばん大事なところでございます。
同じ調査で「どんなプレゼントだとうれしいか」を尋ねたところ、最多は「自分の好みをわかって選んでくれたもの(49.0%)」、次いで「ちょうど欲しいと思っていたもの(22.8%)」。
つまり、値段の高さよりも“あなたのことを考えました”という気配りこそが、何より響くのです。普段の口ぐせ、好きな色、よく飲むお茶やコーヒー——日頃の観察が、最良のギフトリサーチになります。

実用品なら、名入れ・写真入りの品が「世界に一つ」の特別感を生みます。湯呑み、マグカップ、フォトフレーム、孫の絵を刺繍したタオルなど。市販品でも、孫の名や一筆を添えるだけで、心のこもった贈り物に変わります。
筆者としては、メッセージカードを一枚そえることを強くおすすめいたします。「これからも元気でいてね」のひと言が、品物以上に長く残るのですから。
敬老の日のプレゼント、相場はいくら?
孫・子から贈る場合、相場は1,000〜5,000円でございます。
調査では、お子さまから贈るケースで「1,000〜3,000円(29.8%)」「3,000〜5,000円(27.3%)」が二強。お孫さまからでも「1,000〜3,000円(17.5%)」が最多でした。還暦・古希・喜寿といった長寿の節目や、金婚式などの特別な年は、1万円前後に上げる方もいらっしゃいます。
学生のお孫さんが高価すぎる品を贈ると、「あなたに使いなさい」と返されることも。背伸びせず、気持ちが伝わる範囲で十分なのです。
知っておくと、ちょっと得をするのが「割引品でも気にされにくい」という事実。調査では「(割引でも)気にならない・全然気にならない」が合わせて8割超。とはいえ価格はすぐ調べられる時代ですから、特別感のある一品を選ぶに越したことはありません。
敬老の日に避けたいNGプレゼントとは?
長寿を祝う日ゆえ、縁起をかつぐお気持ちに配慮するのが、大人の贈り方でございます。
古くからの言い伝えで、敬老の日に避けたほうが無難とされる品をまとめました。
- パジャマ・寝具……「長く寝る」「寝たきり」を連想させるため
- 鉢植え……「根付く」が「寝付く」に通じるため。お花は花束やアレンジメントで
- お茶……弔事で用いられることが多く、贈答では控えめに
- ハンカチ……「手布(てぎれ)」が「手切れ」、別れを連想させるため
- 下着・靴・靴下……「下に見る」「踏む」を思わせるため
- 櫛(くし)……「苦」「死」に音が通じるため
- 杖・老眼鏡……実用品ではありますが、「年寄り扱いされた」と感じられる場合も
もっとも、これらはあくまで言い伝え。本人が欲しがっているなら、杖も老眼鏡も立派な贈り物になります。大切なのは、相手のお人柄を思い、敬意をもって選ぶこと。地域や家ごとの風習も様々ですから、画一に決めつけず、ご家族の感覚に合わせるのがよろしいでしょう。
のし(熨斗)を掛けるなら、水引は紅白の蝶結び。何度あってもめでたい祝い事ゆえ、結び直せる蝶結びがふさわしいのです。表書きは「祝 敬老の日」が一般的でございます。
こよみ屋の見立て——「モノ」より「時間」が効く時代に
ここからは、わたくしの私見を少々。
これだけ贈り物が手軽に届く時代にあって、筆者としては「一緒に過ごす時間」の価値がむしろ高まっていると考えております。
その根拠は、調査でお返しの最多が「食事をご馳走する(23.8%)」だったこと。そして体験型ギフト(食事券・宿泊券)が、おばあちゃん編で年代を問わず上位に入っていたこと。品物の先にある“共に過ごすひととき”を、ご本人たちが何より望んでいる——そう読み取れるのです。
もう一つ。「毎年違う種類のものをもらう」が63.8%という数字も興味深い。マンネリを避けたいなら、品をくるくる替えるより、スイーツ+お花や実用品+メッセージのように“軽い消えもの+心の残るもの”を組み合わせる手があると、個人的には考えます。今年は和菓子、来年は名入れの湯呑み、というように、贈る側の負担も軽くなりますしね。
そして年代設計。60代はまだ現役世代と変わらぬ元気な方が多く、装いや趣味を彩る品が映えます。70代以上は健康への気づかいがにじむ品やあっさりした和菓子へ。80代・90代には、日々の暮らしをそっと助ける実用品や、人生を振り返れる写真の品が、静かに喜ばれるはず。年齢は“目安”であって決めつけではない、というのが、わたくしの変わらぬ立場でございます。
まとめ——おばあちゃんへの敬老の日は「気持ちが見える」贈り物を
2026年の敬老の日は9月21日(月)。相場は1,000〜5,000円。おばあちゃんには、60代なら洋菓子やお花、70代以上ならあっさりした和菓子が王道です。
何より効くのは「好みを分かって選んだ」という気配りと、一筆添えたメッセージ。寝具・お茶・ハンカチなど縁起をかつぐ品は避け、迷ったら“消えもの+心に残る一品”の合わせ技を。早めの仕込みで、当日はゆったりとお祝いを。
よき季節を、お過ごしくださいませ。
よくある質問
いつ贈るのがベスト?
敬老の日当日(2026年は9月21日)に渡すのが基本ですが、遠方なら数日前後でも問題ありません。名入れ・写真入りや予約が必要な品は、9月上旬までに手配しておくと安心でございます。
予算はいくらが無難?
孫・子からなら1,000〜5,000円が相場。学生さんは控えめでも十分で、気持ちが伝われば額は二の次です。古希や金婚式など特別な年だけ、1万円前後に上げる方もいらっしゃいます。
子連れ・孫と一緒でも楽しめる?
ええ、むしろおすすめです。おばあちゃまにとって孫の顔は何よりの贈り物。一緒に食事をしたり、孫の絵や写真を添えた品を渡したりすれば、それ自体が忘れられない敬老の日になりますよ。


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