さて、今年もこの季節がやってまいりました。
敬老の日に贈るなら、お子さまと一緒に作る「手作りプレゼント」が一番。メッセージカード・折り紙・手形アートなど、未就学児でも作れる簡単工作が定番で、孫の成長がそのまま贈り物になります。
わたくし、季節の語り部こよみ屋でございます。
季節を大事にしたいあなたへ、今日は「子どもと作る敬老の日の手作りプレゼント」について、由来やコツも添えながら、ゆっくりとご案内してまいりましょう。
敬老の日はいつ? 2025年は何月何日?
結論から申しますと、敬老の日は毎年「9月の第3月曜日」。2025年は9月15日(月・祝)でした。
もともとは1966年に国民の祝日として制定され、2002年までは9月15日と決められておりました。
ところが2003年からは、いわゆるハッピーマンデー制度が適用され、9月の第3月曜日へと移りました。
そのため日付は年ごとに動きます。翌年以降の正確な日にちは、最新の暦やカレンダーでご確認くださいませ。
知っておくと、ちょっと得をするのですが、日付が動くということは「準備に使える土日」も年によって変わるということ。
工作には案外時間がかかりますから、早めに仕込んでおくと、当日あわてずに済みますよ。
敬老の日は何歳からお祝いする? 由来とあわせて
「うちの祖父母はまだ若いけれど、お祝いしていいの?」と迷う方も多いものです。
実は、敬老の日に「何歳から」という明確な決まりはございません。
老人福祉法では65歳以上を高齢者としていますが、お祝いの年齢に規定はないのです。
一般には65歳や70歳以降にお祝いするケースが多いようですが、年齢に関係なく「お孫さんから祖父母へ、日頃の感謝を伝える日」として親しまれております。
つまり、お子さまが「おじいちゃん、おばあちゃん、ありがとう」と伝えたいと思った時が、その家の敬老の日。
わたくしは、この“決まりすぎていない”ところにこそ、行事のやさしさが宿っていると感じております。
子どもと作る敬老の日プレゼントの定番「メッセージカード」
まずは王道、手作りのメッセージカードから。
書いたり塗ったりするだけで贈り物になりますから、3歳〜5歳くらいの小さなお子さまにも向いております。
中でも人気なのが、開くと絵が立ち上がる「ポップアップカード」。
作り方は意外と簡単で、台紙を山折りにし、折り目の中央に数センチの切り込みを入れ、開いたときに切り込み部分を内側へ立ち上がらせ、そこに好きなモチーフを貼るだけ。
ブログ「ななのポップアップカード」さんの“ネコのばんざいポップアップカード”のように、ぴょこんと飛び出す仕掛けは、もらった瞬間の「わぁ!」を生み出します。
塗るだけで仕上がるメッセージ入りの塗り絵や、額縁付きのおえかきテンプレートも、お子さまの“今”の絵がそのまま記念になる点が魅力でございます。
絵手紙・手形アートで“その子の今”を贈る
もう少し心に残るものを、とお考えなら、絵手紙はいかがでしょう。
絵と短い言葉で思いを伝える絵手紙は、年配の方にも人気のアートです。
たとえば長寿の象徴である亀の絵に「亀のように長生きしてね」と一言添える——こうした絵と言葉のリンクは、クスッと笑えて心に残ります。
そして、小さなお子さまに圧倒的におすすめなのが手形アート。
「家族のあしあと」様などで親しまれているように、鶴・亀・富士山といった縁起の良いモチーフに手形を見立てると、敬老の日にぴったりの一枚になります。
手形は一年ごとに大きくなりますから、毎年残せば、それ自体が成長の記録に。
わたくし個人としては、これほど“今しか作れない贈り物”はそうそうないと思っております。
折り紙でつくる敬老の日の縁起物
折り紙は、手先の器用さだけでなく、思考力や想像力も育つ伝統的な創作活動です。
折り手順に従う中で、ルールを守る力や読解力も養われると言われております。
敬老の日にふさわしい縁起物としては、次のようなものが定番でございます。
- 三角のしおり:SNSでも話題になったシンプルで可愛い一品。考案したのは「お茶の水 おりがみ会館」の小林一夫氏で、折り方は「えつこのマンマダイアリー」さんで確認できます。
- お守り袋:折り紙一枚で作れる、気持ちのこもったお守り。
- 長寿のシンボル・カメ:顔の表情を変えれば、おじいさん・おばあさんバージョンや、小さな孫のカメも表現できます。
- フクロウ:「不苦労(苦労しない)」「福来(福が来る)」などの語呂で、鶴・亀に次いで人気の縁起物。
- 立体の花束:バラやカーネーションなどを折って束ねれば、枯れない花のプレゼントに。
知っておくと、ちょっと得をするのが、折り紙の余白に名前を書いたりスタンプを押したりする“ひと工夫”。
ほんの少し手を加えるだけで、世界にひとつの贈り物へと格上げされます。
工作キットを使えばもっと手軽に
「道具をそろえるのが大変」という方には、工作キットという選択肢もございます。
たとえば、創業60年以上の図画工作・美術教材メーカー、株式会社サンワの「たのつく」では、敬老の日向けのキットを年齢別に多数用意しています。
具体例を挙げますと、立体カードが作れる「飛び出すハッピーカード」が会員価格190円(税込)、写真を挟むだけでオリジナルマグになる「ぱっくんマグ」が660円(税込)、真っ白なだるまに絵を描く「おえかきだるま貯金箱」が420円(税込)。
実用品では、牛乳パック再生紙の「ポケットティッシュボックス」が320円(税込)、L版写真を飾れて毎年使える「万年カレンダー写真立て」が680円(税込)などがございます。
絵の具を“流し込む”ことで偶然の模様を楽しむ「フルイドアート」のように、失敗しにくい技法を取り入れたキットも人気だそうです。
ただし価格やキャンペーン、在庫は変わりますので、最新の情報は公式サイトでご確認くださいませ。
世間ではどんな贈り物が喜ばれている?
ところで、敬老の日全体で“もらってうれしい贈り物”は何か、気になりませんか。
カタログギフトを手がけるリンベルが、昨年プレゼントをもらった男女400名に行った調査では、1位が洋菓子(16.3%)、2位が和菓子(12.3%)、3位がお酒(10.5%)、4位が花(7.0%)、5位がフルーツと生活雑貨・日用品(同率6.8%)という結果でした。
贈り物の相場は、お子さま・お孫さまからの場合で1,000〜5,000円ほどが中心だったとのこと。
こうして見ると、市販ギフトの主役はやはりスイーツやお酒。
だからこそ、わたくしは思うのです。お金で買える定番品とは別軸で、「孫の手作り」という唯一無二の枠が確かに存在している、と。
考察:手作りプレゼントの本当の価値とは
ここからは、語り部としての私見を少し述べさせていただきます。
手作りの工作は、上手に作ることそのものが目的ではない、とわたくしは考えております。
絵を描く、色を塗る、折る、貼る——その過程こそが、お子さまにとっての学びであり、達成感であり、自信になります。
そして完成品は、祖父母にとって宝物になる。作り手と贈り手の双方が満たされる行事は、案外多くはございません。
過去の母の日・父の日の手形アートが定番化してきた流れを見ても、「成長の記録を贈る」という文化は、年々確かに根づいてきていると感じます。
その意味で、敬老の日の工作は単なるイベントではなく、世代を結ぶ“小さな儀式”へと育ちつつある——筆者としては、そう見ております。
ひとつ申し添えたいのは、作る工程での大人の関わり方です。
大人が手を加えすぎて“きれいに仕上げてしまう”より、何を作るかを子ども自身に選ばせ、最後までやり切らせるほうが、ずっと豊かな時間になります。
安全に気を配り、環境を整え、口出しは最小限に。これは、子どもの「自分で決める力」を育てる絶好の機会でもあるのです。
なお、敬老の日は宗教や地域によって風習がさまざまでございます。
縁起物の意味づけなども、敬意をもって、その家らしいかたちで取り入れていただければと存じます。
まとめ
敬老の日は9月の第3月曜日で、何歳からお祝いするという決まりはなく、孫から祖父母へ感謝を伝える日として親しまれています。
子どもと作る手作りプレゼントは、メッセージカードやポップアップカード、絵手紙、手形アート、折り紙の縁起物(亀・フクロウ・花束)などが定番。
市販ギフトは洋菓子やお酒が人気ですが、「孫の手作り」という枠だけは、何ものにも代えがたい価値を持ちます。
大人は手を出しすぎず、お子さまが自分で選び、やり切れるように見守ること。それが、贈り物以上の宝物を残してくれるはずです。
よくある質問
敬老の日の工作は、いつ作り始めるのがベスト?
日付が年で動くため、まずは今年の第3月曜日を確認し、その前の土日を“制作日”に充てるのがおすすめです。乾燥や折り直しに時間がかかる作品もあるので、1〜2週間前から少しずつ進めると安心でございます。
何歳の子でも作れる?
3歳前後でも、塗り絵や手形アート、シンプルなメッセージカードなら親子で楽しめます。三角のしおりや立体の花束など手順のある折り紙は、未就学児は親子で、小学生低学年以上なら自分で挑戦するとよいでしょう。
喜ばれるコツは?
仕上がりの完成度より、お子さま自身の言葉や絵が入っていることが何よりのご馳走です。長寿の縁起物である亀やフクロウ、秋らしいモチーフを取り入れ、ひと言メッセージを添えると、ぐっと心に届きます。
季節の節目に、小さな手から生まれる贈り物を。よき季節を、お過ごしくださいませ。


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