在宅ワーク副業を装い、面接で44万円以上の高額契約へ切り替える手口を消費者庁が公表しました。
2025年12月19日に公表されたのは、合同会社オアシス、合同会社Links、株式会社クラウドエージェンシー、TOEI株式会社、株式会社Excellentoneが関係する事例です。求人ではデータ入力などを募集していましたが、面接後に44万円または52万8,000円のコンサルティング契約へ進む流れが示されています。内閣官房+1
本稿は消費者庁、公正取引委員会、厚生労働省の一次資料を確認して執筆しています。筆者は弁護士や消費生活相談員ではなく、当事者や5社への独自取材も行っていないため、資料で確認できない相談件数や口コミ評価は推測で補いません。
先に要点を3つに整理します。
- データ入力などの求人に応募した後、面接で別の「WEBマーケティング」を案内された
- 応募者が報酬を受け取る話から、44万円または52万8,000円を支払う話へ変わった
- 消費者庁は「本件3事業者」による断定的判断の提供を確認し、消費者安全法に基づいて注意喚起した
大切なのは、5法人すべてが同じ役割を担っていたわけではないことです。
求人を掲載した法人、面接をした法人、契約書の名義者、代金の支払先、コンサルティングの実施者が分かれていました。ここを一つずつ分解すると、今回の事例が見えやすくなります。
消費者庁が5社名を公表した在宅ワーク副業で何があった?

今回確認されたのは、仕事へ応募した人が、面接の途中から高額なサービスを購入する立場へ変わる流れです。
消費者庁の資料によると、未就学児の育児などのため在宅で働きたい消費者が、求人サイトで「完全在宅ワーク」「未経験OK」といった条件のデータ入力求人を見つけ、応募していました。
その後、オンラインまたは対面の面接で、求人票とは異なる「WEBマーケティング」と称する業務が説明され、業務に必要であるとして高額なコンサルティング契約を勧められています。内閣官房+1
求人票には一般的な在宅ワークの条件が並んでいた
消費者庁が別紙に掲載した求人例を整理すると、次のとおりです。
求人の掲載名義 求人で示された仕事 求人で示された報酬 案内された契約 契約期間
合同会社オアシス 事務作業・データ入力 時間単価1,200円(税込) 44万円 6か月
合同会社Links 店舗リストの作成 時間単価1,300円(税込) 44万円 6か月
株式会社クラウドエージェンシー 企業データ入力・リスト作成・確認 時給1,150円 52万8,000円 1年
オアシスの求人では「簡単な事務作業・データ入力」、Linksでは「完全在宅×リスト作成」、クラウドエージェンシーでは「完全在宅×データ入力」などの言葉が使われていました。未経験や副業、自由な勤務時間、PC支給といった条件も示されています。内閣官房+3内閣官房+3内閣官房+3
ここで注意したいのは、消費者庁の資料が掲載媒体の固有名を示していない点です。
資料には「求人サイト」と記載されていますが、特定の求人サービス名までは明記されていません。そのため、画像の外観などから媒体名を推測し、確認されていない求人サイト名を記事に加えるべきではありません。
また、相談については「各地の消費生活センター等に数多く寄せられている」と説明されていますが、今回の公表資料には具体的な総件数や年齢別の割合は掲載されていません。育児中の消費者は「具体的な事例」として示されたものであり、相談者全体の属性を表す統計ではありません。内閣官房+1
面接でデータ入力からWEBマーケティングへ変わった
面接では、求人票に書かれていたデータ入力について、現在はAIが作業する、全員へ平等に仕事を割り振るため十分な量を回せない、といった趣旨の説明が行われたとされています。
その代わりに案内されたのが「WEBマーケティング」です。
消費者庁の資料では、次のような仕組みとして説明されています。
1. ASPで広告主の商品やサービスを選ぶ
2. 商品を紹介する広告ページを作る
3. Googleのリスティング広告を使って宣伝する
4. 商品購入などの成果条件を満たすと報酬が発生する
これは、広告主から成果報酬を受け取るアフィリエイト型の業務です。アフィリエイトという仕組み自体ではなく、収入が広告費や成約状況などに左右されるにもかかわらず、一定額以上の収入を得られるかのように説明された点が問題として扱われています。内閣官房+1
高額な費用をためらう消費者に対しては、数か月で費用を回収できる、指導に従えば費用を上回る収入を得られる、といった趣旨の説明も行われたとされています。
しかし、契約後に広告ページを作成するなどしても、説明された収入を得られなかった事例がありました。途中解約について返金の合意が成立した後も、返金されなかった事例が記載されています。内閣官房
消費者庁は何を確認したのか
消費者庁は、オアシス、Links、クラウドエージェンシーを合わせて「本件3事業者」と表現しています。
そのうえで、オアシスはLinksと共同して、Linksは単独で、クラウドエージェンシーはTOEIおよびExcellentoneと共同して、一定額以上の収入が得られるかのように告げていたと説明しました。
実際の収入はアフィリエイトの成功報酬に左右される不確実なものだったとして、消費者の利益を不当に害するおそれのある行為である「断定的判断の提供」を確認したとしています。内閣官房
今回の公表は、消費者安全法第38条第1項に基づき、消費者被害の発生や拡大を防ぐために行われた注意喚起です。
刑事裁判で5社すべての詐欺罪が認定されたという発表ではなく、5社すべてが同じ勧誘行為を単独で行ったとする資料でもありません。行政機関の注意喚起、民事上の責任、刑事上の有罪判決は分けて理解する必要があります。内閣官房+1
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公表された5社はどう関係していた?
5社の関係で重要なのは、求人を出した会社と、代金を受け取った会社が同じとは限らなかったことです。
消費者庁の別紙1に基づき、求人掲載からコンサルティング実施までを一つの表にまとめます。
関係する事業者 求人掲載名義 掲載時期 面接・勧誘の実施者 契約名義 支払先 実施者
オアシス・Links オアシス 2025年1月頃~8月 オアシス・Linksが共同 オアシス Links Links
Linksのみ Links 2024年7月頃~公表時点 Links Links Links Links
クラウドエージェンシー・TOEI・Excellentone クラウドエージェンシー 遅くとも2023年11月~2024年9月頃 3社が共同 TOEI TOEI Excellentone
表の「公表時点」とは、消費者庁資料が公表された2025年12月19日時点を指します。現在も同じ掲載状況が続いているという意味ではありません。内閣官房+1
消費者庁の資料では、オアシスはLinksが求人サイトへ情報を掲載するために設立したものとされています。
クラウドエージェンシーはExcellentoneが設立し、求人情報を掲載する会社として使用されていました。TOEIもExcellentoneが設立し、WEBマーケティングのコンサルティング契約の名義者として使われていたと説明されています。内閣官房
つまり、5法人の役割は次のように異なります。
- 合同会社オアシス:求人掲載、Linksとの共同面接、契約名義
- 合同会社Links:求人掲載、面接、支払先、コンサルティング実施
- 株式会社クラウドエージェンシー:求人掲載、3社共同での面接
- TOEI株式会社:共同面接、契約名義、支払先
- 株式会社Excellentone:共同面接、コンサルティング実施
法人が実在しているかを調べるだけでは、取引の全体像を確認できない理由がここにあります。
確認すべきなのは会社の存在ではなく、その会社が自分の取引で何を担当するのかです。
求人会社、面接担当、契約会社、振込先、サービス提供会社が異なること自体は、企業グループの取引でも起こり得ます。
ただし、各社の役割や責任を説明できない、契約直前に名義が変わる、契約書と振込先が一致しない場合は、その場で支払わず、関係を整理する必要があります。
なお、消費者庁資料に掲載された法人番号、所在地、代表者などの情報は2025年12月10日時点のものです。同名の別会社と混同しないよう注意する旨も記されています。内閣官房
なぜ怪しい在宅ワーク求人は見抜きにくい?
見抜きにくい最大の理由は、最初から高額商品を販売する広告ではなく、一般的な採用活動に見える流れの中で勧誘が始まることです。
今回の流れを時系列で整理すると、次の5段階になります。
1. 「完全在宅」「未経験OK」の求人を見つける
2. データ入力やリスト作成の仕事へ応募する
3. オンラインまたは対面の面接を受ける
4. 応募した仕事では十分な収入にならないと説明される
5. 別の業務と44万円以上のコンサルティング契約を案内される
求人票だけを見れば、仕事内容、報酬、勤務時間、選考方法、支払日などが記載された通常の在宅ワークに見えます。
問題となる仕事内容の変更や高額契約の説明は、応募した後の面接で行われました。求人画面を読むだけでは、面接中にどのような提案が行われるかまでは分かりません。内閣官房+3内閣官房+3内閣官房+3
私は、この手口を「仕事のすり替え」と「お金の流れの反転」という二つの変化で見ると分かりやすいと考えます。
一つ目は、データ入力やリスト作成から、広告ページを作るWEBマーケティングへ仕事内容が変わることです。
二つ目は、働いて報酬を受け取るはずの応募者が、44万円または52万8,000円を支払う購入者へ変わることです。
別の職種を提案されることだけで、直ちに問題のある求人とはいえません。
採用状況や適性によって別の仕事を紹介される場合もあります。しかし、変更後の仕事を始める条件として応募者側へ高額な支払いを求めるなら、採用の話と商品販売の話を分けて判断しなければなりません。
従来の副業トラブルより入り口が自然に見える
消費者庁が2025年2月6日に公表した「タスク副業」では、SNS広告からTelegramなどへ誘導され、参加費や作業ミスを理由に追加送金を求める流れが示されました。
2024年2月29日の注意喚起では、副業ランキングサイトなどをきっかけに、高額なサポート契約を勧められ、遠隔操作アプリで画面を共有しながら消費者金融から借り入れた事例が公表されています。内閣官房+1
今回の事例は、SNS上の突然のメッセージではなく、求人サイトへの応募と面接から始まります。
応募者は自分が商品を売り込まれているのではなく、採用選考を受けていると認識しやすいでしょう。これは公表資料を踏まえた筆者の考察ですが、採用されたい側とサービスを販売したい側の目的がずれているため、強く質問したり断ったりしにくくなる可能性があります。
求人という入り口が信用を保証するわけではありません。
一方で、求人サイトへ掲載されていたという事実だけを理由に、媒体側が勧誘内容を認めていた、あるいは高額契約を保証していたと考えることもできません。公表資料に書かれていない責任関係まで推測で広げない姿勢が必要です。
今回の5社に関する口コミ件数やSNS上の反応についても、消費者庁資料には集計がありません。
本稿では匿名投稿の本人確認をしていないため、「悪い口コミが多い」「評判が良い」といった評価は行いません。口コミは疑問点を探す材料にはなりますが、行政機関の確認や契約書に代わる証拠ではありません。
怪しい在宅ワーク副業を契約前に見抜くには?
最も実用的な確認方法は、求人、面接、契約、支払先、実際の業務が一本につながっているかを見ることです。
忙しい会社員がすべてを調べ尽くすのは難しいため、次の3段階で確認すると負担を減らせます。
応募前は求人条件を保存する
応募前に、求人ページ全体をスクリーンショットやPDFで保存しておきます。
最低限、次の内容を確認してください。
- 求人を掲載している会社名
- 雇用契約か業務委託契約か
- 具体的な仕事内容と納品物
- 報酬単価と支払日
- 勤務時間または想定作業時間
- 必要な機材やソフト
- 仕事を始めるための費用
- 問い合わせ先と選考方法
求人が削除された後では、面接時の説明と比較できません。
タイトルだけでなく、仕事内容、報酬、掲載会社、応募日が分かる状態で残すことがポイントです。
面接では話が変わった瞬間を記録する
面接中に別の仕事内容を提案されたら、次の質問をしてください。
- 応募した仕事の募集は続いているのか
- 別の仕事を断っても選考に影響しないか
- 応募者側が支払う費用はあるか
- 費用を払わなければ仕事を受けられないのか
- 誰が仕事を発注し、誰が報酬を払うのか
- 契約相手とサービス提供者は同じか
- 収入額は何を根拠に算定しているのか
特に慎重になりたいのは、次の条件が重なった場合です。
- 応募した仕事では稼げないと強調される
- 別の副業や事業へ話が変わる
- 高額な教材費やサポート料を求められる
- 短期間で費用を回収できると説明される
- クレジットカードの利用枠を確認される
- 借入れや分割払いを勧められる
- その場での契約や決済を急かされる
- 契約書を持ち帰って検討することを嫌がられる
面接へ参加しても、商品やサービスを購入する義務はありません。
「一度持ち帰って確認します」と伝え、求人票と違う点を文章にしてから判断してください。
契約前は5つの名義を横に並べる
紙やメモに、次の5項目を書き出します。
1. 求人を掲載した法人
2. 面接や勧誘をした法人
3. 契約書に記載された法人
4. 代金を支払う相手
5. 実際にサービスを提供する法人
今回の事例では、この5項目が一社にまとまっていない組み合わせがありました。
会社名を検索するときも、一つの社名だけで終わらせず、契約書や振込先に登場した名称を別々に確認します。
- 会社名+在宅ワーク
- 会社名+求人
- 会社名+コンサルティング
- 会社名+契約
- 会社名+返金
- 電話番号+会社名
- 振込先名義+副業
- 求人タイトルの一部を引用符で囲んで検索
見るべきなのは「怪しい」という感想の数ではありません。
求人から契約までの順序、支払金額、契約名義、振込先、解約条件、報酬の発生条件など、第三者が照合できる具体的な情報です。
フリーランス法は補助的な確認基準になる
本当に業務委託として仕事を発注する取引であれば、フリーランス法の確認基準も参考になります。
公正取引委員会のパンフレットでは、フリーランスへ業務委託をした場合、発注事業者は直ちに、当事者名、業務内容、納期、報酬額、支払期日などを、書面または電子メールやチャットなどの電磁的方法で明示する必要があると説明されています。電話などの口頭説明だけでは認められません。公正取引委員会
ただし、同パンフレットは消費者との取引をフリーランス法の対象外としています。
高額なコンサルティングを購入する契約なのか、仕事を受注する業務委託なのかによって、適用される制度は異なります。「副業」「フリーランス」と呼ばれているだけで、フリーランス法がすべての契約を保護するわけではありません。公正取引委員会
会社員は、勤務先の就業規則も短く確認しておきましょう。
厚生労働省は2018年1月にモデル就業規則を改定して副業・兼業の規定を設けましたが、各企業の実際の届出、許可、競業、秘密保持に関する条件は勤務先ごとに異なります。厚生労働省
すでに応募・契約・送金した場合はどうする?
違和感を覚えたら、追加の支払いを止め、求人から決済までの記録を保存することが先です。
相手をブロックしたりアプリを削除したりする前に、次の資料を残してください。
- 求人ページと求人タイトル
- 掲載会社名と応募日時
- 応募時のメールやメッセージ
- 面接日時と担当者名
- 面接で説明された内容のメモ
- 契約書、申込書、利用規約
- 請求書と決済画面
- クレジットカードの利用明細
- 振込先の口座名義
- 電話番号、メール、SNSアカウント
- 収入や返金について説明された資料
- 解約や返金に関するやり取り
相手との会話を録音していなくても、覚えている範囲で時系列に書き出すと、相談窓口へ説明しやすくなります。
「何月何日に求人を見た」「面接で仕事が変わった」「契約書の会社名が求人会社と違った」「何円をどの名義へ払った」という順番で整理してください。
クレジットカードを利用した場合は、カード会社へ早めに事情を伝え、今後の対応を確認します。
銀行振込をした場合も、金融機関へ相談してください。遠隔操作アプリや画面共有を使った場合は、アクセス権限を停止し、金融口座やパスワードの確認も必要です。
返金や解約のためとして追加料金を求められても、その場で支払わないでください。
追加の支払いによって返金されるという説明が正しいかどうかを、自分だけで判断する必要はありません。
契約や勧誘の相談は消費者ホットライン188
消費者庁は、今回の注意喚起で消費者ホットライン「188」を案内しています。
188へ電話すると、最寄りの消費生活センターなどにつながります。犯罪の可能性を感じる場合の相談先として、警察相談専用電話「#9110」も掲載されています。内閣官房
相談した時点で相手の違法行為が確定するわけではありません。
求人から契約までの経緯を第三者と整理し、今後の連絡、支払い、解約や返金について、どのような対応が考えられるかを確認するための窓口です。
一方、実際に業務を受注して納品したのに報酬が支払われないなど、発注者との業務委託トラブルであれば、「フリーランス・トラブル110番」も相談先になります。
同窓口は厚生労働省から第二東京弁護士会が受託して運営し、フリーランスや個人事業主の契約上・仕事上の問題について弁護士による相談を受け付けています。厚生労働省+1
篠原美和の考察|今回の怪しい求人で本当に見るべき点

ここからは、本業を続けながら副業の仕事内容や契約条件を調べてきた会社員としての私見です。
私は、今回の問題を金額だけで判断すると、次の手口を見落としやすいと考えています。
44万円や52万8,000円は確かに大きな警戒材料です。しかし、金額を細かく分割したり、名称を研修費、登録費、システム利用料などへ変えたりすれば、見た目は変わります。
変わりにくいのは、求人の約束、契約の相手、お金の方向が途中で反転する構造です。
そこで私は、在宅ワーク副業を次の「3層」で照合する方法が現実的だと考えます。
- 採用の整合性:求人票と面接後の仕事内容が一致しているか
- 契約の整合性:求人会社、契約会社、サービス提供会社の役割が説明されているか
- 資金の整合性:誰が誰に、何の対価として支払うのかが明確か
3層のうち一つでも大きく崩れたら、先へ進む前に立ち止まります。
特に「仕事をするために費用が必要」と言われたときは、その費用が本当に仕事の発注と不可分なのかを確認してください。
動画編集で自分のパソコンや編集ソフトを用意することと、指定された高額なコンサルティングを購入しなければ仕事を受けられないことは、同じではありません。
自分で必要性を判断できるか、購入先を自由に選べるか、費用を払わなくても別の発注者から仕事を受けられるか。この3点を考えると、通常の事業経費と販売契約を分けやすくなります。
採用面接に販売を組み込む点が従来事例との違い
SNS広告からメッセージアプリへ移る副業トラブルでは、途中から「これは商品販売かもしれない」と気づく余地があります。
今回の事例では、求人へ応募し、面接を受けるところまで一般的な採用活動に見えます。応募者は相手を評価するだけでなく、自分も選考されていると感じるため、提示された説明を断りにくくなる可能性があります。
これは筆者の分析ですが、今後は「求人サイトに載っているか」よりも、面接の目的が採用の説明から購入の説得へ変わっていないかを見る必要があるでしょう。
求人プラットフォーム側の掲載審査があっても、応募後のオンライン面接で初めて高額契約を案内する場合、求人画面だけでは全体を把握しにくいと考えられます。
だからといって、被害を避ける責任を応募者だけへ押しつけるべきではありません。掲載者確認、求人内容と実際の契約の照合、利用者からの通報対応など、プラットフォーム側にも継続的な改善が求められると考えます。
一方で応募者側も、求人サイトへの掲載を行政機関の認定や報酬の保証と混同しないことが大切です。
実在する法人であること、整った契約書があること、担当者が丁寧であること。それぞれは参考情報ですが、将来の収入や契約内容の妥当性を単独で証明するものではありません。
私は、まともな業務委託ほど説明が地味だと感じています。
誰が何を発注し、いつまでに何を納品し、いくらをいつ支払うのか。派手さはなくても、取引を確認できる部品がそろっています。
反対に、面接が進むほど仕事内容が曖昧になり、将来の収入だけが大きくなり、最後に支払金額だけが具体的になる案件は、順序を疑ったほうがよいでしょう。
今回のまとめです。
消費者庁が2025年12月19日に公表した事例では、完全在宅のデータ入力やリスト作成として、時給1,150円、時間単価1,200円または1,300円を示した求人から、44万円または52万8,000円のWEBマーケティング関連コンサルティング契約へ進む流れが確認されました。
5法人は、求人掲載、面接、契約名義、支払先、実施者という異なる役割で関係していました。怪しい在宅ワーク副業を見抜くには、会社名の知名度や口コミの星ではなく、求人・面接・契約・支払先・実作業が一致しているかを確認することが重要です。
仕事へ応募したはずなのに、自分が高額な費用を支払う話へ変わったら、その場で決める必要はありません。求人票と説明内容を保存し、各法人の役割を整理して、疑問が残る場合は追加送金を止めて公的窓口へ相談してください。
確認した主な一次資料
- 消費者庁「在宅ワークの求人情報をきっかけに、高額なコンサルティング契約をさせる事業者に関する注意喚起」2025年12月19日。1頁に5法人の概要、2~3頁に勧誘の流れと契約額、6頁に法人間の関係、7~9頁に求人例が掲載されています。内閣官房+2内閣官房+2
- 公正取引委員会「フリーランス・事業者間取引適正化等法」パンフレット。4~6頁で対象取引、取引条件の明示事項、書面または電磁的方法による明示を説明しています。公正取引委員会
- 厚生労働省「副業・兼業」。2018年1月のモデル就業規則改定と、副業・兼業に関する規定の概要が掲載されています。厚生労働省
よくある質問
消費者庁が5社名を公表したことは、5社すべてが詐欺と認定されたという意味ですか?
そのように言い換えることはできません。
今回の資料は、消費者安全法第38条第1項に基づく注意喚起です。消費者庁は「本件3事業者」による断定的判断の提供を確認していますが、5社すべてについて刑事裁判の有罪判決を示した資料ではありません。内閣官房+1
登録料や教材費がある在宅ワークはすべて怪しいですか?
費用があるという一事だけで、問題のある案件とは断定できません。
ただし、応募した仕事と別のサービスを購入させられる、高額な指定契約が仕事の条件になる、短期間で費用を回収できると強調される、契約名義や支払先を説明できない場合は、契約を急がないでください。
大手の求人サイトに掲載されていれば契約しても大丈夫ですか?
求人サイトへの掲載だけでは、面接後の説明、契約内容、将来の収入まで保証されません。
求人票と面接の仕事内容が一致しているか、応募者が費用を払う話へ変わっていないか、契約会社と支払先が誰なのかを確認してください。求人と異なる勧誘があった場合は、掲載サービスの通報窓口へ情報を提供することも検討しましょう。
執筆:篠原 美和(会社員のための動画編集副業アドバイザー)
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- 登録・視聴は無料(公式サイト記載)
- 視聴期限なし。細切れの時間でも進められる
- オンラインセミナーにも追加料金なしで参加可
※本コンテンツはプロモーションを含みます。記載内容は公式サイトの情報に基づくもので、変更される場合があります。無料で見られる範囲と有料になる範囲は、登録前に必ずご確認ください。収入や成果を保証するものではありません。
— 篠原 美和


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